白尾さん達の恋模様【BL】 (ページ26)

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なか「おい、お前ら遅いぞ！お腹空いた！」
きり「やっほスマイル、きんとき。あと、なかむはさっさと食って残ってる書類をやれ！どんだけ溜まってると思ってんだよ！」

6人揃った途端に騒がしくなる食堂。
静かな時間も好きだけど、やっぱり6人揃ってるこの雰囲気が好きだ。

シャ「なぁbroooock、後で手合わせしようぜ。」
ぶる「いいよ～。」
シャ「今日は負けねぇからな！」
ぶる「勝ってる回数はシャークんの方が多いじゃ～ん。なんでそんなムキになるのさ～。」
シャ「一応、最高戦力だからな。身内に負けてちゃ話にならないだろ。」
きり「お前らも早く食え！ほら、きんときなんかもう食い終わってるぞ！」

喋らないから、早く食い終わっちゃうだけなんだけどね。

きん［まあねwそろそろ仕事戻るな～。］
メモを渡したら、ひらひらと手を振って、食堂を後にした。
後ろで聞こえた「...やっぱ、ちょっと寂しいな…。」というきりやんの言葉に、胸が締め付けられた。
＿＿＿＿
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［スマイル、書類］

沢山の書類の上にそんなメモを置いて、スマイルに渡す。

スマ「ありがと。」

無愛想に言われた言葉だけれど、ちゃんとお礼を言ってくれた事が嬉しくて、思わず頬が緩む。

スマ「...声が、聞きたい。」

少しの沈黙の後、掠れるほど小さな声で呟かれたそれに、胸が痛くなる。
［ごめんね。］とだけ書いたメモをスマイルに見せると、「声に、出てたか？」と聞かれた。
俺が静かに頷くと、「...ごめん。俺の、所為なのに...。」なんて。
...違う、そんな事して欲しくて庇った訳じゃない。
ただ、守りたかっただけ。
お前の所為じゃない！俺が、自分で考えてやった事だ！俺が、したくてした事だ！
そう、必死に訴える。

きん「＿＿ッ＿＿ｧｯ＿＿ッ＿ｯ！」

それでも、俺の口から出るのは掠れた息ばかり。
これじゃあ、伝えたい事も満足に伝えられない。
メモだけじゃ、駄目だ。
声に、出したいのに。
ちゃんと、言葉で伝えたいのに。

スマ「うん。ありがと、きんとき。」

言葉になんてなってなかっただろうに、スマイルは俺の言いたかった事を理解してくれたようで、少し笑った。
その笑顔が可愛くて、思わず頬が緩んだ。