▽ ページ12
＿その数日後、戦争は終結した。
両軍共に、甚大な被害を生み出して。
苦しいながらも、WT国が勝利した。
戦争が終結して２日後、軍にある物が届けられた。
物、と形容して良いのかは分からないけれど。
それは、ほんの数日前まで、動いていた者で。
それは、ほんの数日前まで、話していた者で。
それは＿ほんの数日前に、俺に告白して来た奴で。
「嘘、だろ？なぁ、きりやん...、」
彼に駆け寄って、揺すったって、彼はその目を開ける事は無くて。
スマ「どうせ、嘘なんだろ？
今に起きて、嘘でした！って、言うんだろ？
...なぁ、早く起きろよ。......なぁ！」
なか「スマイル！...受け止めろ。嘘じゃない。」
考えてはいた。
彼がもう、帰って来ないんじゃないかって。
考えてはいたんだ。
けれど実際、そうなってしまえば、頭の処理なんて出来る筈もない。
受け止めきれない、苦しい現実。
握った手は、冷たかった。
体温なんて物は、全く、持っていなかった。
＿やっぱり、彼奴は嘘吐きだ。
無事に帰ってくるって、言ったくせに。
待っててって、言ったくせに。
こんな形で帰ってくるなんて、言わなかったじゃないか。
「...やっぱり、嘘吐きじゃんか...。」
嘘吐きが居なくなった平和な日常なんて、何も楽しく無いじゃないか。
君が居なくなった日常に意味なんて、何も、無いじゃないか...。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
最初の整地組のお話がまさかの死ネタという...。
苦手な方、すみませんでした。
これから多分死ネタ系が多くなると思われます。
でも、ちゃんとそれ以外も書きますので！(必死)
これからもよろしくお願いします！
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
