氷のように ※死ネタ、軍パロ nk→kn ページ32
なかむside
「お前、綺麗な目の色してるな。」
国の戦勝パーティで、ふと、かけられた言葉だった。
『そう？』
『うん。なんかさ、氷みたい。』
『水色だから？』
『そう！』
『ははっ、氷は透明だろw』
『いや、そうなんだけど、そうじゃなくてさ、』
『？』
『氷のイメージって、水色じゃん？それに＿お前の瞳、澄んでるから。』
そう、照れくさそうに言った彼の瞳は、綺麗な青色だった。
見た事がないくらいに綺麗な笑顔を見せる彼は、氷とは真反対で。
まるで、太陽のように輝いて見えた。
胸が異様にうるさく鳴っていた理由が、恋だと気づくのに、時間は掛からなかった。
＿＿＿＿＿
＿＿
＿
「第3、第7部隊は、西門の方へ！まだ動ける人は俺に着いてきて！」
俺が指示をすると、「はい！」と、元気の良い返事が帰ってきた。
ここは、戦場。
隊長である俺は、前線に立って指揮をとる。
今の所、若干我が軍の方が推している。
だからといって、油断は禁物。
慎重に、決して間違えないように指揮を取らなくちゃ。
そうしないと＿＿
「気ぃ、張りすぎんなよ、隊長。」
肩をトントンと叩いて、愉快な声で話しかけてきたのは、あの青色の瞳で。
「きんとき...、」
「大丈夫だって、リラックスリラックス。」
そう言いながら、俺の頭を優しく撫でた。
それは、俺にとって酷く安心するもので。
肩に乗っていた重荷が、スっとどこかへ消えて行った。
彼に撫でられた頭が、じんわりと暖かくなって、紅くなった頬を隠すように、剣を降った。
慎重に指揮を取り続けて、ようやく城の内部に侵入出来た。
城の中に蔓延る兵士達を何とか相手にして、敵国の王の方へ。
よし、このまま＿！
ﾄﾞｫｰﾝ!!
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
