おまけ なかむside ページ28
いつも通りの朝。
いつも通りの日程。
いつも通りの流れ。
そんな日々に、少し飽きてきた。
たまには、俺だって手合わせとかしたいし、仕事だって休みたい。
でも、俺はリーダーだから、それは出来ない。
リーダーだから、誰よりも頑張らないといけない。
リーダーだから、みんなを引っ張って行けるようにならないといけない。
そう、リーダーだから。リーダー...だから。
＿幼い頃から、そう教わってきた。
やがて軍を率いる人間になるのだからと、俺は、誰よりも、強くなければならないと。
18歳の誕生日。
俺が貰ったのは、軍のリーダーという、とても素晴らしい称号だった。
...要らないよ。
要らない。要らない。要らない。要らない！
俺は、普通に、過ごしたかった！
でもそんな事言えるはずもなく、ただ、静かに、操り人形のように。
ただ、命じられるがままに動いた。
心なんてものは、とっくに凍てついてしまったんだろう。
そんなつまらない日々を変えてくれたのは、あいつらだった。
broooockは、俺をよく連れ出して、一緒に仕事をサボった。
本当はいけない事だけど、凄く楽しかった。
きりやんは、疲れてるのを隠してる俺に気づいて、休むように言ってくれた。
次の日仕事をやろうとしたら、3日分の仕事が終わってた。なんだ彼奴、超人かよ。
シャークんは、よく俺と手合わせをしては、勝って無邪気に喜んでた。
負けたはずなのに、なんだか楽しかった。
スマイルは、よく俺の愚痴を聞いてくれた。
静かに聞くだけだけど、それが凄く優しく思えて、スッキリした。
きんときは、俺の凍てついた心を1番最初に溶かそうとしてくれた。
人形のように動く俺を気遣って、よく話しかけてくれた。仕事の補佐をしながら、鼻歌を歌っていたのをよく覚えている。
そんな奴らに囲まれて、とっても幸せだった。
現在進行形で、幸せなんだけどね。
スマ「俺と、きんときは、付き合う事になりました。」
ある日、突然言われた言葉。
驚きはしたけど、2人はとても幸せそうだったから、まぁいいかな、なんて思ってしまった。
きん［これ、俺の声が入ってる。］
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
