先生 nk→sh ページ18
なかむside
※学パロ
なかむ→中村
シャークん→先生
先生、好きです。
あなたが好きです。
年の差があるけれど。
先生と生徒という立場だけど。
それでも、好きなんです。
動く度に揺れるサラサラの黒髪も。
春の緑を思わせる、若い緑色の瞳も。
少し長めのまつ毛も。
落ち着いた低い声も。
細くて白い、その手も。
完璧そうに見えて、実は少し抜けてる所も。
言い出したらきりが無い。
大好きなんです。先生。
「中村、この問題解いてみろ。」
「へぁ！？」
ぼーっと先生を眺めていたら、突然名前を呼ばれた。
その事に驚いて、思わず変な声が出てしまう。
どっと、教室に笑いが起こった。
「さては、ぼーっとしてたな？w」
「う、すみません...。」
「ちゃんと話聞けよ〜」
先生の所為ですよ。
なんて、言える訳が無い。
先生が好きだから、見つめてるんですよ。
先生が好きだから、集中なんて、出来ないんです。
「ぼーっとしてた罰だ。放課後、補習な。」
「えぇっ！？そんなぁ...。」
「嫌ならちゃんと集中して授業を受けろ。」
「はい...。」
放課後、補習かぁ。
...2人だけで？
先生と教室で2人。
幸せなのか、辛いのか。
どっちもだなぁ。
...ねぇ先生。
やっぱり、生徒じゃ。
ましてや男じゃ、恋愛対象には、入らないですよね...？
時間が経つのは早いもので、あっという間に放課後だ。
放課後、先生と2人きり、と言うだけで、他の授業は全く頭に入らなかった。
まぁ、指名されなかったし、別にいいんだけど。
「失礼しまーす...。」
「ん、そこ座れ。」
教室の扉を開けて、中に入れば、向かい合わせの2つの机。
その片方に座って、教科書を読んでいた先生は、何故かやたらと色っぽくて。
夕日に照らされた教室で、ドキドキとうるさい心臓を隠しながら補習を受けた。
「＿い、＿おい、中村。」
「へ？あ、先生。」
「また集中してなかったな？」
「う、」
補習中だと言うのに、やはり先生の一挙一動に目がいってしまって、集中が出来なかった。
「お前頭良いのに、この教科だけ点数低いじゃん。...俺の教え方が悪いのか？」
...先生の所為ですよ。
「あ、ごめんな？やっぱ分かりにくいのか...。」
「...え？あ、違くて、」
「？」
声に出てしまっていたその台詞は、先生を勘違いさせてしまったらしい。
決して、先生の教え方が悪い訳じゃない。
ただ、俺が集中出来ないだけで。
だって、だってそれは＿＿
「先生が、好きだからで＿＿」
「えっ？」
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作者名：ローゼ | 作成日時：2019年4月14日 22時
