白尾さん達の恋模様【BL】 (ページ15)

今日:18 hit、昨日:29 hit、合計:229,048 hit

いかないで ※曲パロ(暴力組) ページ15

シャークん→broooock

ーシャークんsideー

シャ「あ、のさ、broooock！」
ぶる「ん～？どうしたの？シャークん？」
シャ「...いや、なんでもない。...頑張れよ。」
ぶる「ありがと～w」

’’なんでもない’’と口を噤んだ。
本当は、少し足を止めたくて言ったのに。
だけど、お前は早足でずっと前を行くから。
俺は、それを見つめていた。

最終便。
大きな荷物を持って、broooockはそれに乗った。
俺を、置いていって...。
少しして、最終便が、走り出した。
ゆっくりと、地面がずれていく。
泣いちゃだめだ。
泣いちゃだめ。
でも、本当は言いたかった。
「いかないで」の言葉を。

遠くへと消えていく。
...俺を、置いていって。

「もう、随分見えなくなったな...。」

夜空は、少しだけ明るくなっていて、崩れ始めていた。
泣いちゃだめ。
泣いちゃ、だめ、なのに...。
でも、言いたかった。

「留学なんて、行くなよ...。離れんなよ...。」

いかないで、欲しかった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

broooock→シャークん

ーbroooocksideー

ぶる「楽しかったね！」
シャ「そうだな～w...じゃあ、また。」
ぶる「うん。また...。」

祭りも終わればいつもと同じ、変わらない夜が来るんだと知った。
だけど、浴衣を着た君は、何だかいつもよりずっと色っぽく見えて。
僕は、それを見つめていた。
見つめられている事に、君は最後まで気づかなかったね。

時間だけが、過ぎていく。
僕を、連れて行って。
...帰り道暗いけど、1人で大丈夫かな？
街灯に照らされて、影が出来ている。

「あ、1人ぼっちだ...。」

後ろを振り返れば、彼は、遠くへと消えて行ってしまっていた。
僕を、置いていって...。

「完全に、また今度じゃんか...。」

涙で夜空が滲んで行く。
泣いちゃだめ。
泣いちゃ、だめ。

でも、本当は言いたいんだよ...。
いかないで...なんて...。

泣いちゃダメ。
泣いちゃダメ。
でも、本当は言いたいよ。

「いかないで...。」

＿この言葉も、僕の想いも、全部、君に届けばいいのに。