JUMPの新メンバーは、男装がーる。４

episode＊１６８ ページ37

・





(( Keito side ))





俺は今、絶対絶命(？)のピンチだ。








『ん…、ぅんっ…あっ、』


侑李「っ、違うっ…もっと…こう、！」


『んんっ……あぁっ…！』








レッスン室の中から聞こえるのは
知念とAの声。




今日は午後からのレッスンで
みんな別々に来ることになっている。







……でも、


これは…何だ？






ただの話す声じゃなくて
聞いてるこっちが恥ずかしくなるような声。




ドアノブに手をかけるのを戸惑ってると、
仕事を終えた伊野ちゃんがやってきた。








慧「あ、やっほー。なーにやってんのー？」









手をヒラヒラ振って、
ほわほわした感じで歩いてくる。





こっちの恥ずかしい気持ちも知らないで、
いつも通りレッスンルームに入ろうとした。





“あー！今はダメー！”

とは、大きい声で言えないから
咄嗟に慌てた感じを体で表現。



…伝わった、かな？








圭人「あ、今はちょっと……」


慧「ほぇ？…まぁ、いっかー」








2人の声が聞こえないのかな。。。

俺の焦りは伝わらなかったかな。。。





ガチャッと御構い無しにドアを開けて、
ズカズカとスタジオに入っていく伊野ちゃん。








俺は何か見ちゃいけない気がして、
とっさに目をつぶった。





・

episode＊１６９→←episode＊１６７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す