JUMPの新メンバーは、男装がーる。４

episode＊１５９ ページ28

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コツ…コツ…コツ…


タッ…タッ…タッ…






私の足音に続いて聞こえる別の足音。

今日は珍しく、サンダルを履いてきたから
静かな夜道に響く。






その後ろに続く足音は…またアイツかな？





サクラさんじゃなくて、
数日前から感じてたストーカーのような気配。
夜に歩くと毎回感じてた背後からの視線。
少し怖くなって、カバンをぎゅっと握り、
早足で家に向かって歩いた。








prrrrr…prrrrr…








突然、携帯が鳴って体がビクッと反応した。


恐る恐る画面を見ると、伊野ちゃんからの電話。
ひかに言われていたことを思い出して、
急いで電話に出た。








《もしもしー？》


慧「今どこ？大丈夫？何もない？」


《ふふっ。もぅ、心配しすぎ。
大丈夫だよ。今 駅降りて家に向かってるから。》


慧「ん。よかったぁ。
連絡こないから、何かあったのかと心配したよ〜」


《ごめんごめん。
次からはちゃんと連絡する……きゃッ！！》








力強く引っ張られた腕。
何かで塞がれた口と鼻。




鼻をくすぐる甘い香りが
とてつもない眠気を襲ってきて、
意識が朦朧としてくる。








そんな中でも、
怪しく微笑む人と
知らない人の声だけは
はっきりと分かった。





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？「やっと、俺のところに来てくれたね。



離さないよ……」





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