JUMPの新メンバーは、男装がーる。４

episode＊１５８ ページ27

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(( Kei side ))





遅い。


遅すぎる。






いくら、由梨ちゃんと藍さんと一緒だからって
少しくらい連絡して欲しい。








侑李「ねぇ、A 遅くない？」


光「誰も連絡きてないよね？」


涼介「メールもLINEもきてない」


慧「……ちょっと、電話してみる」








そろそろ終電の時間になるのに、
全く連絡がくる気配もない。



不安になって、電話をすると
２コールほどで出た。








《もしもしー？》


慧「今どこ？大丈夫？何もない？」


《ふふっ。もぅ、心配しすぎ。
大丈夫だよ。今 駅降りて家に向かってるから。》


慧「ん。よかったぁ。
連絡こないから、何かあったのかと心配したよ〜」


《ごめんごめん。
次からはちゃんと連絡する……きゃッ！！》


慧「A！？ねぇ！！どうしたの！？」





ツー…ツー…ツー…ツー…








無機質な音が俺のスマホから流れる。


画面には【通話終了】の文字。





電話が切れる直前、
男のような低い声と布の擦れるような音も
奥の方でかすかに聞こえた。



…誰かに何かされた？






もしかして………連れ去られた？









宏太「おい、伊野尾。Aは？」


慧「もしかしたら…、連れ去られたかも………」


涼介「は！？」


大貴「どういうことだよ！伊野ちゃん！」


慧「電話が切れる直前、
Aの叫び声と男の声と布の擦れる音がしたんだ」


雄也「Aは今 どこにいるって…」


慧「駅から家に向かってるって言ってた。

……俺、行ってくる！」








俺はスマホだけ持って、家を飛び出した。


みんなの慌てる声が聞こえるが、
そんなの御構い無し。








宏太「圭人と裕翔は警察に連絡して、家にいて。

他はAを探しに行くぞ！」








家を出る直前にうっすらと聞こえた、薮の指示。


あんなに焦る薮の声なんて、
初めて聞くほど大きかった。






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お願いだから、無事でいて＿＿＿＿





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