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episode*89 ページ3







『私は生きてたの。

フワッと少し浮いた感じがしたのに、
地面に打ち付けられたのも分かったのに。





それはなぜか…分かる?』


「「………………」」


『お兄ちゃんが私を庇ったの。

私は擦り傷くらいだったのに、
お兄ちゃんからはたくさんの血が流れてた。』








側で横たわっていたのは、
ぐったりとしたお兄ちゃんだった。



幼いながらも、
私はこの状況を理解できて

危険だとすぐに分かった。








『私はすぐにお兄ちゃんに駆け寄った。


そしたらね、

“Aに俺の夢、叶えてほしい。
俺の最後の願い、頼んだぞ。”


…って言った後、
お兄ちゃんは喋らなくなっちゃったの。』








握っていた手からは力が抜けて、
薄っすらと開いていた目も
再度開くことはなかった。








『私は泣き叫んだ。

人の目なんか気にせずに
救急車が来てからも、ずっと。





そして、私の心は弱かった。





大好きなお兄ちゃんがいなくなって、
私は泣くことも…笑うこともなかった。

毎日が憂鬱で、部屋に籠もることがほとんど。



“お兄ちゃんが死んだのは、私のせい”

“私がもっと、気をつけていれば…”


そうやって、自分ばかり責めて
生きる気力も無くなっていたんだ。』





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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 紅一点 , 男装   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - いずみん☆さん» お疲れ様です!私も、もうドキドキしてきちゃいました…!(笑)お互い、頑張りましょうね(=´∀`)人(´∀`=) (2016年7月1日 21時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いずみん☆さん» ああいう雰囲気のもの、好きなんですよ!オシャレでいいですよね〜 (2016年7月1日 21時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん☆(プロフ) - 明さん» 私も、今日テストでした(苦笑)テストって、本当、嫌ですよね。 (2016年7月1日 21時) (レス) id: 2eb9ea05e7 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん☆(プロフ) - 明さん» ジャケ写、カッコいいですよね! (2016年7月1日 21時) (レス) id: 2eb9ea05e7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いずみん☆さん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ ジャケ写の写真も出て、結果も出てないのにワクワクしてます(笑) (2016年7月1日 21時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月30日 20時

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