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episode*36 ページ36











ガチャッ__








私の呼吸と私の足音だけが響いていた
この部屋に

ドアが開く
新たな音が聞こえた。








『………!』


涼介「……ょっ…」








右手を
サッと挙げて
サッと下ろした

アイツ。





ドアを開けたのも
彼だと分かった。



















涼介「………」


『………』








アイツは

ドアを開けて閉めてから、



口を開こうとしない。








私も話そうとは思っていないから

しばらく沈黙が続く。



















『あの、練習したいんですけど……何か用ですか?』


涼介「…いや、そういう訳じゃないんだ」


『………?』









痺れを切らした私。



少しイラッときて、
嫌味をたぁぁぁっぷりにして言ってみた。






だけど

アイツは顔色1つ変えず、


訳ワカメな返事をした。








涼介「練習したいとかじゃなくて…話したいことがあるんだ」








初めて見た
彼の表情

初めてした
彼との会話





話したことないって訳じゃないけど、

こんなに真面目で一対一の会話は初めて。









話したいことがあるって言われたけど……

何があるのかな?



検討がつかへん。








涼介「あのさ、俺は…お前を認めるよ」


『………!』









み、み、認める!!?




頑なに私を認めなかったアイツが!?

私を認める!?


admit!?





突然のこと過ぎて
頭が追いつかない。


口もポカーン。







涼介「俺は今までずっと、お前を認めなかった。

だってさ、入所したばっかりなのにデビューできて、なんなのコイツって思ってた」


『……っ…』


涼介「だけど、それは俺が馬鹿馬鹿しい考えだったんだ」


『………』


涼介「本当は…俺がお前を見ていなかっただけで、
お前はJUMPにふさわしい人だった」


『……ぅん、…』


涼介「これからもずっとずっと、仲間として過ごしていきたい」









ずっと追い続けてて
ずっと追い越したかったアイツ


そんな彼にそんなことを言ってもらえるなんて思っていなくて







右頬に
温かいものが伝ったのを感じた。









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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 紅一点 , 男装   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 有★山さん» 本当に長らくお待たせいたしました!あと数分で公開しようと思っています! (2016年4月21日 23時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - (名前)優菜さん» ありがとうございます!待っていて下さり、本当に嬉しいです…!これからもよろしくお願いします!! (2016年4月21日 23時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
有★山(プロフ) - 明さん» 2の方に早く見たいです!(^_^)どうしたら見れますか? (2016年4月21日 22時) (レス) id: 859c4e695b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)優菜(プロフ) - パスワードかけられたんですね。。。(泣)ずっとずっと待ってます!応援してます!!! (2016年4月18日 2時) (レス) id: 8243a5fe80 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるとる。さん» ありがとうございます!共感していただけて嬉しいです♪これからもよろしくお願いします!! (2016年4月10日 18時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年3月8日 19時

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