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episode*25 ページ25











『んっ……』







目が覚めると
真っ白な天井が見えた。







あ、そっか。

私、熱で倒れちゃったんだ。



…みんなに迷惑かけちゃったな。







状況を理解してると
右側から声が聞こえた。








慧「燐…大丈夫…?」


『う、うん』


慧「なら、よかった…」


『迷惑かけちゃってごめん…』


慧「ううん…そんなことないよ」








なぜか、浮かない顔の伊野ちゃん。


気まずそうに下を向いたまま。



















少しの間の沈黙。


たった、数分かもしれないけど
私には何時間にも感じられた。








痺れを切らした私は
彼に声をかける。








『伊野ちゃん、何かあった…?』







私が問いかけても
未だに下を向きながら
膝に置いていた拳を握りしめている彼。





すると、
意を決したように顔を上げて
見つめられた。







慧「燐ってさ、…女の子なの?」







突然の質問。

その内容は
あまりにも悲しいものだった。







慧「さっきさ、体温計るときにTシャツ捲ったら
サラシ?が見えて…」







詰めが甘かった。

私の不注意。




どうして、こんなに早くバレてしまったのだろう…







こんな単純なことで
私の努力が水の泡となってしまった。








バレてしまったことが悲しくて
自分の甘さにイラついて
頑張ってきたことが無駄になり悔しくて


溢れでる涙は止まらない。








慧「俺は本当のことを教えてほしいだけなの。
…もし、出来るなら力になりたいんだ。」







いつもフワフワしてる彼の
初めて見る強い眼差し。



その綺麗な手で私の涙を拭ってくれる。









…伊野ちゃんなら、話してもいいかな。



いつも側にいてくれた彼。

記者会見の時も助けてくれた。




最近は仕事も一緒のことが多くて

多分、メンバーの中では1番仲が良いはず。








…だから、信用するね。







『うん、そうだよ。

僕…いや、私は女の子だよ。』







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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 紅一点 , 男装   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 有★山さん» 本当に長らくお待たせいたしました!あと数分で公開しようと思っています! (2016年4月21日 23時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - (名前)優菜さん» ありがとうございます!待っていて下さり、本当に嬉しいです…!これからもよろしくお願いします!! (2016年4月21日 23時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)
有★山(プロフ) - 明さん» 2の方に早く見たいです!(^_^)どうしたら見れますか? (2016年4月21日 22時) (レス) id: 859c4e695b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)優菜(プロフ) - パスワードかけられたんですね。。。(泣)ずっとずっと待ってます!応援してます!!! (2016年4月18日 2時) (レス) id: 8243a5fe80 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるとる。さん» ありがとうございます!共感していただけて嬉しいです♪これからもよろしくお願いします!! (2016年4月10日 18時) (レス) id: 920bc4d210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年3月8日 19時

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