オールラウンダー系歌い手、トリップした...えっ、嘘ん.... (ページ4)

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トリップ3 ページ4

...あれから三時間

いつになったら戻るんだよ...もう日が落ちてきた...

寒すぎてさっき服屋でパーカー買ったよ...三月が着てるやつ...

まさか売ってるなんて思わなかった...うさぎかわいい...

そう思いながらゼロアリーナの回りを歩いていたらオレンジの髪の男の子が膝抱えて座ってた、

しかも結構な薄着で...寒そう...

...しゃーねーな

ﾊﾞｻｯ、

そう思ってその男の子に自分のパーカーを被せた

？「えっ、...」

『...それ着てろ、見てるこっちが寒い』

そういうとその男の子は無言で頷きパーカーを着た

って...この子...もしかして...三月...？

わー、わーっ可愛い...‼実物の三月可愛い...‼((

...落ち着こ、一旦落ち着こう...とりあえず名前確認だ...

『あんた名前は？』

？「三月、和泉三月...」

あっ本人様でした((

『なんでここにいたんだ？』

三月「...アイドル...アイドルのオーディション、落ちて...悔しくて...悲しくて...」

三月は俯きながら言った

...辛い、よな...やっぱり...オーディション落ちるの...

『...それで？オーディション落ちたからアイドルなるのやめんの？お前の覚悟はそんなもんなの？

　 , ,なりてぇ夢は、そんなちっぽけなのか？』

俺は三月の前に立って言った、

三月「っ、違う！俺は...俺は！！絶対諦めねぇ！！」

立ち上がって叫ぶ三月...

...かっこいいじゃん、

『よくいった、そんな三月君に俺からの激励をしてやる、』

三月「激励...？ってうわっ？！」

ぽかんとしてる三月の腕を引っ張ってゼロアリーナの前にある小さなステージの一番前の席に座らせる、

俺はスマホを操作し曲のオフボを流す準備を始める、

街灯の光が俺を照らす、スポットライトには程遠いが別にいい

三月「...なに...するんだ？」

『そんなの決まってんじゃん、歌うんだよ』

音源よし、振り付けは完璧に頭に入ってる

～♪～

オツキミリサイタルの前奏が流れた...

『見とけよ三月、...これはお前に見せるためのライブだ、』

そういい俺は、息を吸う

『もうどうやったって無駄かもな、泣きそうな顔見ていた＿＿』

俺の全身全霊を込めて歌った、

三月の心にこの歌が届くように

『＿＿＿やってやるさ‼、と叫んでた...少しかっこいいかな、まぁ』

歌い終わり辺りを見渡すと野次馬が沢山いた

えっ、こんなに人来たの？

...驚きだぜ...(((