元女子校通いのモデルさんと三代目Ver.2

#69 ページ19

#素









「え…？」









さっき、
目の前で、仲良くできません。
なんて言ったこの子、
小鳥遊美穂…さん…？









当の本人は、
急に手を口に持って言って
「あ…」
と声を出した後
どんどん顔が真っ青になっていって
今なんて、生きてんのか置物なのか。


分からないぐらいに、固まって
瞬きひとつもしてない。









「えー…と…？
仲良くできません。ってゆーのは？」








優しく聞き出そうとすれば
玲於が急に声を発した。








「急に来といて
急に入ってきて
仲良くできません。って
どういうこと？」








そうやって、
言う玲於はたしかに正論で
でも、だからといって…。








なんて、
1人で考えてる間にも
その女の子は
更にあたふたし出して
慌てて涼太くんの方を見てる。



けど、
涼太くんはにこりと笑うこともなく
自分でいいなよ。なんて。



そんな、
涼太くんを見て
あ、素だせてんだろうな。
なんて、考えて
涼太くんが素を出せるなら
きっと悪い人じゃない。









なんて、
直感的に感じた。

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