元女子校通いのモデルさんと三代目Ver.2

#62 ページ12

#真っ赤









岩田剛典said






何故か、
楽屋に美穂ちゃんを
連れてきた直人さん。


連れてきた理由は、
よく分からないけど
別に、来られて困るわけでもない。


逆に、今日の皆は少し明るくて。幸せそう。

数日前にあった彼女が。
俺らのグループ全員を夢中にさせてて。






本当に素敵だと思う。









「美穂ちゃーん。」

「ん…なんですか？」






楽屋の隅の方で小さくなってる
美穂ちゃんの顔の前に顔を持っていって
声をかければ、
顔は下にしたまま答えてくれる。







「顔。上げてみて？」

「…嫌です。」







顔をあげさせて。
少し意地悪をしてみよう。
顔を真っ赤にさせてみよう。

そう思ったのに
人の気配を感じとってしまったのか
顔をあげようとしない。








「なんで、顔上げてくれないの？」

「…だって、岩さんが近くにいるもん。」









岩さんが近くにいる。
それが、分かるのって少し嬉しくなる。

それに、なに。
❛もん❜って。可愛すぎか！！









「見てなくても、分かるの？」

「…分かっちゃう。」









更に可愛い事を言う
美穂ちゃんを、やっぱり虐めたくなって。









「そんなに、常日頃俺の香り嗅いでるの？」









冗談で
そう言ったのに。









「///！？ちっがっ」









本気に感じ取ったらしく
耳まで真っ赤にして
顔を上げた。


けど、顔を上げたところには
俺の顔があるわけで。







「！？ち…か…っ…///」






更に顔を真っ赤にして
顔をしたに下げようとするから。






「だーめ。俺と目、合わせて？」









世にいう顎クイをして。
目を合わせて。
ニコッと笑えば。







「っ〜！！///」







涙目で顔を真っ赤にしてた。









((…俺らいること忘れてね？))

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