【HQ】ある日、好感度が見えるようになった。

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灰羽「腕、大丈夫ですか？」

『うん、大丈夫。助けてくれてありがとう。』



ひと通りの少ないところに出て、2人で座る。



『汚れちゃったけど、やっぱパーカー着てようかな。』


そういうと、肩に私のではないパーカーがかけられる。



灰羽「俺の使ってください、ちょっとデカいですけど！」

『え、悪いよ』

灰羽「いいんですいいんです！」



さっきの怒ったような表情はなくなって、いつも通りの笑顔に戻った。



『ふふ、さっきのリエーフ、ライオンみたいだった。』

灰羽「ライオン？」

『うん、』



ちょっとだけ、かっこよかったよ。と、言うとリエーフは嬉しそうに笑った。





灰羽「Aさん！」



不思議と、他の人の声や雑音が耳に入ってこなかった。


波の音と、リエーフの声だけが聞こえる。




好感度、90超えた。そう思った瞬間、軽快な音が鳴る。




“告白イベント”




視界の端、その文字がチラリと見えた。







灰羽「俺、Aさんのこと好きです！」





真剣な表情をしたリエーフの目は、今日の私の水着と同じ、黄緑色の綺麗な瞳をしていた。

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