【HQ】ある日、好感度が見えるようになった。

5.1 ページ27

灰羽「みんなで海行きませんか！？」



練習終わり、片付けをしているとリエーフが突然大声を出す。




研磨「えぇ……いやだ」

黒尾「一応、俺ら受験生なんだけど？」

夜久「下手くそはレシーブの自主練でもしてろ」

灰羽「えええっ！？」



とまぁ、ひどい言われようである。



みんなそれぞれ予定があるとかで、断られたリエーフは体育館の隅っこで拗ねてしまった。


高い図体して、このメンツでは1番子供っぽいな。



『はぁ……しょうがないな、着いていってあげるよ。』

灰羽「ほ、ほんとですか！？」



ため息をつきながらそういうと、リエーフは勢いよく顔を上げる。


あ、やばい、好感度が、




ピロリーンと軽快な音が鳴る。


リエーフの好感度が80になってしまった。






黒尾「はぁあッッ！？男女2人で海だとぉ！？お母さんは許しません！！！」

灰羽「黒尾さん女だったんですか！？」

『そんなわけないでしょ、じゃあクロが海に連れてけばいいじゃん。』

黒尾「いや、前回の模試ちょっとやばくてそれどころじゃない。」

『リエーフが1人で海まで行けると思う！？電車でだよ！誰か着いて行かないと迷うし、海に行ったとしても1人で波に飲まれて帰らぬ人となるのがオチだよ！』

灰羽「Aさん俺のことなんだと思ってるんですか！」





何故か反対してきたクロは、どこか不機嫌そうな顔だった。



黒尾「……じゃあ、これやるよ」

『なにこれ、日焼け止め？』



あ、これもアイテムなんだ。普通に助かるけど……と、説明欄を見て絶句する。







“好きなキャラとこれを使って塗り合おう！体が触れ合い意識すること間違いなし、好感度アップ！”







『……ありがとう。』




多分、使わないけど。とは言わずに、もらったそれをバックの中へとしまった。

5.2→←感謝&宣伝

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