【HQ】ある日、好感度が見えるようになった。

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黒尾「ケンマぁ、起きろ！て、もう起きてんのか？珍しいな。」

研磨「Aに叩き起こされた……」

『クロ、おはよう。』

黒尾「おはよう。」



黒尾鉄朗(クロ)、好感度71

クロと私と研磨は幼馴染らしく、研磨が言ってた通り好感度が高いスタートだった。



黒尾「ほら、早く準備しろ。」

研磨「ん、」

『じゃあ私たち外で待ってるね。』


研磨の準備が終わるまで外に待つことにする。

段々と自分の記憶が蘇る。

私たちはいつもこうして幼馴染である研磨を起こしにきていた。


あ、これ、この展開知っている。


最近話題になっている“はいきゅう”というバレーボールを中心とした恋愛ゲーム。孤爪研磨と黒尾鉄朗はそのゲームの高校、音駒高校の主要キャラクターだった。



ってことは、私はその世界に来たってことか。



何故かすんなりとその事実を受け止めた。



クロにはホーム画面や頭の上の説明が見えていないらしい。ホーム画面を開くと、キャラ図鑑、アイテム、スキルなど、色んなものが見れた。



『うーん、あんまり原作を変えたりしたくないしなぁ』

クロ「なんか言ったか？」

『うーうん、なんでもない。』


私はこの先の展開を知っていた。


部活でどんなことが起こるのか、試合でどの高校が勝つのか



その事実は変えれないだろうし、変えたくもない。


彼らの“思い出”は書き換えられるものではないからだ。

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