【HQ】ある日、好感度が見えるようになった。

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合宿の夜はイベントが起こりやすい、



これは研磨や、他の学校のマネージャーたちから聞いた情報。



『しいていうなら、ツキシマくんと接触した方がいいのかなぁ？』

月島「僕がなんですか？」

『わぁぁぁっっっ！！！！』



合宿場の外にある自販機にジュースを買いに行った帰り道、突然声が聞こえて大きな声を出してしまう。手に持っていったジュースを落としてしまった。

噂の彼は少しうるさそうに、そして迷惑そうに顔を顰めた。


やば、好感度、下がる？


『ご、ごめんなさい。ビックリして……』

月島「いえ、こちらこそ。急に話しかけてすみません。」


ゴロゴロと転がっていくペットボトルを拾って、月島は渡してくれた。あれ、意外と、優しい？


月島「それで、僕が何ですか？」

『ん、ッいや！んん……なんでも、ないよ？』

月島「嘘つくの下手すぎでしょ。」

『……強いていうなら、その、今日の試合をフィードバックしてて！その独り言だよ！』

月島「マネージャーなのに、偉いですね」


心にも思ってなさそうな顔でそう言われた。


しょんぼりした顔で、ペットボトルの蓋を開けようとする、と、



月島「え、それ、炭酸……」

『え？あ、あぁッッ！？』



炭酸を買ったことを忘れていた私は、思いっきりジュースを浴びてしまったのだった。


イベントって、こういうことかよ！！！


と心の中で突っ込んだ。

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