丸メガネ女は前途多難【HQ】 (ページ10)

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治「塩は何を使ってるんや。」

『博多の塩です！』

治「わかっとんなぁ！まて、そのお弁当も全部手作りか？」

『そうです！治さん、いや、治先輩。ウチの唐揚げ食べますか？』

治「食うに決まっとるやろ」

どうやら治さんはグルメでありつつ、たまに料理をするらしい。料理の話に花を咲かせつつ、お弁当のおかずを少し分けてあげるとすごく喜んだ。

食べ物で釣ったみたいで少し申し訳ないが、美味しそうに食べる治さんを見て、可愛いなと思った。

『あ、侑さんも食べますか？』

治さんの後ろで呆然と立ち尽くす侑さんに声をかけると、大声を出して去っていった。

侑「サムのアホんだらぁ！！！明日腹下してもしらんからなぁ！？」

『ひ、人の料理を何やと思ってるんや、あの人。』

軽くショックを受けてると、治さんに質問をされる。

治「そういえばあんた、名前何て言うんや。」

『え！？知らんかったんですか！？』

アラン「治が名前聞くだけマシなほうやで。」

赤木「治も成長したなぁ！」

ご飯に釣られただけだと思うけど……

とりあえず、前途多難の原因その1は解決しそうで安心した。

『丸山Aです。せやからさっきからあんたってずっと呼んでたんですね。』

治「ふっ、丸山なん。丸メガネと合ってるやん。」

『笑わんといてください！丸メガネ可愛いかないですか！？』

治「うーん、外したほうがええと思うけどな。あ、丸メガネ山、明日の練習もおにぎり作ってきてや。」

『丸メガネ山！？』

いや、まだまだ前途多難らしい。