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ボール拾いも楽じゃない。それは中学校の時からわかってたことだ。でも中学生の女子、しかもそこまで強くないチームのボール拾いと、全国屈指の高校の男バレのボール拾いが同じわけがない。
『っ、ナイスキー!』
『わっ……ナイスキー!』
『な、ないす、きー……』
「Aさん、大丈夫っすか?」
『だ、大丈夫、です。』
つい先日まで受験生だった運動不足の自分は、当たり前だがバテた。
隣の控え1年生たちが心配そうに見てくる。ほんまに申し訳ない。
侑「はっ、バテんの早すぎやろ。丸メガネ女は体力ないなぁ。」
アラン「こら、煽るやない」
侑「あたっ。アランくんがぶったぁ!」
ま、丸メガネ女……
確かに丸メガネだけど、そんな呼び方せんくても良くない!?
ショックを受けていると、北さんに励まされる。
北「すまんな、しばらくあいつあんな感じで接すると思うわ。」
『い、いえ!大丈夫です。ウチが運動不足なのも悪いんで!』
北「そうか。まぁ頑張り。」
北さん、優しすぎて丸メガネ女は泣きそうです。
3年生のスタメン組は思ったより優しく接してくれるので、仲良くなるまでは時間がかからなかった。
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時