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次の日から、練習は本格的に始まった。
帰りのHRが終わると、今日できたばかりの友達にバイバイと言いつつ、爆速で教室を出た。
思ったより上下関係は厳しくないけど、1年生はコートの準備や練習の準備をせなあかん。それが、選手であろうがマネージャーであろうが関係はないのだ。
『お疲れ様です!ウチ、ドリンク作ってくるからそっち頼んでもええですか?』
「了解!」
同じ1年生の部員に他の準備を頼んで、人数分のドリンクを作る。
流石は強豪校、部員の人数も多いため、作るドリンクの数も多い。
先輩たちが来るまでに準備を終えると、1年生の部員たちはアップを始めた。することもなかったので、部活の日誌や、スコア表を見てみる。
『……』
スコア表には、去年の先輩の名前も載っていたが、大方どの選手がどのミスをするのか、誰がサービスエースやスパイクの決定率が高いのかが全部書いてあった。
じっくりと読んでいると、後ろから頭をチョップされる。
『いてっ』
角名「何勝手に読んでるの」
『す、角名さん!すみません、読んだらダメなものでした?』
角名「いや、そういうわけじゃないけど」
じゃあ何で頭をチョップされたんだ?と首を傾げると、目を細くして悪い笑みを浮かばれる。
角名「真面目なフリするの、上手だね」
せいぜい良い子チャンぶるの頑張れば、と手を振る彼。
『……ウチ、相当嫌われてんなぁ。』
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時