丸メガネ女は前途多難【HQ】 (ページ50)

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春高予選2日目も何もなく終わった。そう、何もなく。

治さんとウチはあれから気まずくて話せてない。

でも治さんもウチも、プレイや仕事には支障は出さなかった。

春高の決勝、孝太さんの言った通りウチらは対戦することになった。

昨日のこともあり、孝太さんが何か治さんにネット越しで煽っていたが、ウチは何も知らないふりをした。

3:1でフルセットまで持ち込まずに、稲荷崎は優勝した。これで、また全国行ける。

相手チームが泣き崩れたり、呆然と立ち尽くしたりしてるのを見て、何とも言えない気持ちになる。孝太さんは、これで引退。

侑「何しょげた顔しとんねん！優勝したんやから笑えや！」

『！？いひゃいへすあすむしゃん』

無理矢理侑さんに、両方のほっぺを掴まれて笑顔にさせられる。

『っ、ふふ、そうですね。』

侑「うんうん、Aは笑顔が1番や」

そのとき、ウチは気づいてなかった。

相手チームから、睨む眼が自分を狙っていることを。