丸メガネ女は前途多難【HQ】 (ページ46)

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孝太さんとはちょくちょく連絡を取るようになった。

他愛のない話ばかりだけど、少しだけ楽しい。

『ふふっ、猫の写真送られてきた。』

侑「いややーAが盗られてまうー」

『いつから侑さんのものになったんですか。』

治「でも思ったより高頻度で連絡取り合ってない？」

『そうですか？くだらない話ばかりですけど』

部活終わりにLINEを返信していると、みんなに囲まれた。どうやら孝太さんのことが気になるらしい。

北「確かウィングスパイカーやったな」

アラン「4番やからエースやろうなぁ」

『インナークロスが凄かったですよね』

この前の練習試合で撮影した動画を見る。角名さんのブロックを抜けたボールは、コートへと落ちていった。

治「よし、A。スパイになれ、相手チームの情報を聞き出してくるんや。」

『そんな卑怯な』

角名「でもこいつ、なんか胡散臭い」

『それ、角名さんが言いますか？』

侑「はん、こんな丸メガネ女に連絡先聞くとか、節穴やなぁ」

頭をポンポンと雑に撫でられる。

『失礼な、少なくとも侑さんよりはセンスいいと思いますけどねー』

侑「なんやと！？もっぺん言ってみぃ！」

『何回だって言いはりますよ！侑さんよりかっこよくて背が高くてバレーが上手くてセンスもいい！』

侑「ユース候補よりうまいわけあるかぁ！その生意気な口縫い付けてやるわぁッッ！！」

ギャーギャーと2人で喧嘩する。

北「うるさい、ささっと帰り」

「『はい。』」