丸メガネ女は前途多難【HQ】 (ページ44)

今日:54 hit、昨日:119 hit、合計:175,248 hit

7.3 ページ44

侑「帰れや」

『え、』

支えてくれていた手を離すと、侑さんはそう言った。

治「A、大丈夫か？見事に落ちてったなぁ。」

アラン「ナイスキャッチや、侑」

侑「帰れや、練習の邪魔や。」

『あ、あの……』

侑「寝不足なんは知っとるけど、そんな状態で仕事できんやろ。普通に迷惑や。」

強い口調に体が固まる。

アラン「いや、言い方っちゅうもんがあるやろ。すまんな、A。」

治「せやで」

侑「邪魔なもんは邪魔や。」

北「でも、Aが寝不足なのも、俺らの練習をサポートしてくれてるからやろ。」

いや、でも侑さんの言ってることは正しい。ウチはマネージャー、サポートする側なのに迷惑かけてる。そんなマネージャーはいない方がいい。

疲れてる？いつもいつも練習してる選手の方が疲れとるやろ。

何を自分は甘えてるんだ。

『すみませんでした。』

侑さんに頭を下げる。

おかげで少し、目が覚めた。