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拝啓、母さん。ウチは今とてつもなく眠いです。
夏休みが終わると春高予選が近くなり、連日朝練からの授業、からの部活に夜遅くまでの自主練。ウチの体力はほぼ0に等しいです。
『ぅ、ちょっとだけでも、寝る……』
「Aー?購買か食堂行くけど行くー?」
『行かん。寝てる……』
昼休み、本日はとうとう眠気に負けてお弁当を作る余裕もなかった。そして購買や食堂に行くことすら出来なかった。
誘ってくれたクラスの友達にひらひらと手を振って机の上にうつ伏せに寝る。
少しざわついていて、うるさいくらいが丁度いい。耳からいろんな声を聞いてウトウトと眠りにつく。
治「A〜……って、寝とる」
「あ、治さん。A寝不足らしいです。」
治「ほーん。お昼も食わずに寝るなんて珍しいなぁ」
昼休み終了のチャイムで目が覚める。
お昼、食べてないからお腹空くだろうな……と思ったら、机の上に購買で買ったであろうおにぎりが二つあった。ついてある付箋には、治さんの筆跡で、起きたら食べ、とだけ書いてあった。
『なっ、泣いてまるやろ!?』
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時