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インターハイまで残り1週間。
稲荷崎高校は少し前から夏休みが始まっていた。
そのため、インターハイが近いこともあり、例年通り学校内で連日合宿をしていた。
兵庫県の夏は暑い。まぁ、兵庫じゃなくても暑いけど。しかし、流石は全国屈指の強豪校、体育館にはクーラーがついていた。
『ふぅー、極楽極楽』
アラン「おばあちゃんかい」
『アランさん相変わらず良いツッコミですね。』
最近には、3年生の先輩たちにも冗談が言えるくらい馴染んできて、部活が楽しくて仕方がない。
だが、しかし。
侑「Aー!!ボール投げてや!」
彼、宮侑が以前よりものすごい懐いてしまったのだ。
以前の事件についてもう何も言うまい。事件について事情を知るものも口には出さないようにしようとなったのだから、というかさせたからだ、私が。だって変に気を遣われたくないし。
でも、
侑「A、今日のおにぎりの具材当てるな?今日はな、すじこやろ?」
治「はぁー!?今日はたらこですぅ。なぁ?そうやろ?」
『今日は梅干しです。』
「「梅干しかぁーー!!!」」
流石に巨人2人にくっつかれたら暑いです。
侑「なぁなぁ、Aはコンタクトしにしないん?」
『えぇーコンタクト、怖いじゃないですか。』
侑「でも絶対メガネ外した方がええと思うけどなぁ」
メガネのレンズで目が少しだけちっちゃくなっちゃうタイプの人は外した方が良い、と何故か解説をする侑さん。
この人、暇あればバレーボールか自分に構ってくる。
なんか弟ができた気分だ。まぁ実際はウチの方が年下なんやけど。
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時