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長い入学式が終わり、教室での先生の話が終わった。友達を作ろうとか、考えるよりも先に教室を出た。




バレー部が練習している体育館はどこかわからなかったが、すぐにわかった。人混みができている。絶対あそこだ!







『こんにちは!バレー部の見学に来ました!』




人混みを押し退けて体育館の中まで入ると、去年活躍していた選手たちがみんないた。


こちらへ向かってくる尾白アランさんが見えて感動する。やっぱり、生で見るとでかい!



アラン「新入生か?すまんな、ここ男子バレーボール部やねん。」

『はい!マネージャーになりに来ました!』



周りがザワザワし始める。


何か変なことを言ったかな?


アラン「すまんな、うちマネージャー募集してないんや」

『えっ!?ほんまですか!?』

アラン「去年とか一昨年の主将が断っとってな。あとうちの双子が反対するから……」

『え、そ、そうなんですね……』



やばい、かなり恥ずかしい。

下を俯くと、周りの声が耳に入る。


「え?何あの子」

「ウチのバレー部にマネージャーがいないのって常識だよね」

「新入生?地味な見た目して派手なことするなぁ」

「どうせ宮兄弟目当てやろ」



確かに、去年の試合を見てもマネージャーはいなかった。ただその年たまたまいなかったのかと思っていたが、考えたらわかるだろう。募集すらしてなかったのだ。

顔が熱くなり、恥ずかしさに耐えきれずその場から離れようとする。



「ええんやない。俺は別に反対せんけど。」

アラン「北!?でも、あいつらが何言うかわからへんで?」


肯定の声を上げた人を見る。

北……と呼ばれた人は、去年の大会では見なかったが、周りの反応を見ると、部長、もしくは主将の立ち位置にあたる人なのだろう。


北「君、何ができるん?」

『は、はい!バレーボールは経験者なのでルールは一通りわかりますし、審判もできます!スコア表書いたりとか、雑用ならなんでもやります!』

北「ええやん、真面目そうな子やし。」



な、なんかわからないけど、マネージャーになれそう……?


頭の上にハテナを浮かべていると、後ろから話し声が聞こえてきた。

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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時

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