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それから1週間は、部員の人たちと距離を取るようにした。部活ないはともかく、クラスの人や他の人が見てる中は、あまり会わないようにした。
治「あれ、Aおらんの?」
『い、います。』
治「おったわ。何ですみっこに隠れてたん?」
『いろいろあって……』
何のようですか?と首を傾げると、話があると言われた。
昼休みなので他のクラスの人もいるし、目立つのは避けたい。それこそ前の先輩たちに見られたら今度こそ終わる。
治「お弁当持って着いてきて?」
言われたまま、お弁当を持って着いていく。人目につきたくないので少し離れて歩いてると不思議そうな顔をされた。まぁそうだろう。しばらく歩くとこれまた人通りの少ない廊下を渡り、空き教室へ行く。
角名「うわ、本当に連れてきた。」
『角名さん?』
治「ここでメシ食おうや。」
話を聞くとどうやら避けられていたことに気がついたのか、その話だった。馬鹿正直に話すのもどうかと思ったが、軽く目立たないように過ごしてる、と話すとすぐ納得してくれた。
角名「特に侑のファンは強烈だからなぁ。」
『はは、まぁ部活内は普通に接するんで。』
治「それならあんまり教室行かんほうええか?」
『そうですね。多分クラスの人たちもちょっと危ういんで』
治「何かあったん?」
「いや、ただめっちゃ皆さんの個人情報を聞かれました。」
角名「なるほどなぁ」
なんて話しながらお弁当を食べる。なんだ、コソコソとせずにちゃんと相談すれば良かったなぁ、なんて、少し安心した。
侑「……」
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時