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放課後、HRが終わり、ゆっくり荷物を片付ける。
今日は部活オフの日、たまには寄り道でもして帰ろうかな、と荷物を片付けていると、治さんが教室に来た。
治「丸メガネ山いるー?」
『その呼び方やめてください。他のクラスメイトもあるんですけど。』
治「ははっ、すまんて。」
クラスが少しざわついているのに気づき、少し気まずくなる。早く用件を言ってほしい。
『それで、何のようですか?今日は部活なかったですよね?』
治「ん、この前のおにぎりのお礼。」
そう言って、コンビニのレジ袋を差し出される。
中には、お菓子が入っていた。
『え、そ、そんな!大丈夫ですよ!』
治「先輩からの贈り物は素直に受け取っておき?」
『うっ……わかりました。』
治「素直でよろしい。」
ニコッと笑って教室を出ていく。
彼は自分がかなりのイケメンだということに自覚があるのだろうか。あるからこそ、あの笑顔をみんなの前でするのか、そうなのか。
少しだけ、顔が熱いことに気がつかないまま、その日はまっすぐ帰ることにした。
下駄箱に行くと、角名さんがいた。
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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月6日 23時