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何だかんだ、誘われた合宿に行くことになった。
でも、謎である。
話を聞きくと、鷲匠先生が主催らしい。
白鳥沢の監督である鷲匠先生は、シンプルな高さと強さを求める。俺は高さはそこまでないし、パワー系と言うよりにはテクニックを追い求める方だ。
『しかも、膝もまだ完治してないですよ。』
合宿1日目、白鳥沢に着くなり、鷲匠先生に呼ばれて月島と別れる。
何故自分が呼ばれたのか、直接聞いてみる。
鷲匠「春高前にパンフレット用で身長測っただろう。何センチ伸びた」
『？、えーっと、前が175.7で、測ったら178.0でした。2.3�多�びてました。』
鷲匠「短期間で2センチ伸びたのなら、もっと伸びるだろう。左膝、見せてみろ。」
『っ、は、はい。』
ソファに座って、ズボンの裾をまくり見せる。
サポーターを外して、症状やリハビリ方法を話す。
鷲匠「1セット丸ごとは出れないのか？」
『はい、選手交代で少しずつ出て、リハビリとかはしてますが……。今回の練習でも、あまりちゃんと参加はできないかと。』
鷲匠「今回の練習は、少しでいいから参加をしつつ、他のメンバーのサポートをしてほしい。」
サポート？と、首を傾げる。
鷲匠「貴重な春高前だ、無理だったら断ってもいい。しかし、」
充実した練習にはなると思うぞ。
背筋がゾクっとする。
この人、怖い。
鷲匠「それと、うちのOBで整形外科医がいる。合宿期間中に、お前の膝を見るよう頼んだから、見てもらえ。」
『な、何でそこまでっ、』
鷲匠「春高の、お前の攻撃。あれは五色の強化版だ。」
鷲匠「五色に良い影響を与えてくれよ。」
そう言って、鷲匠先生は去って行った。
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作者名：ましあ
| 作成日時：2024年3月2日 5時
