もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ7)

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『日向ぁあ！！！』

日向「わ、A！？膝は！？」

『ッ、ありがとう！ありがとうッッ！』

みんなが抱きしめ合う中、俺も日向の方へと向かう。

日向があのとき誘ってくれたおかげで、

あのとき助けてくれたおかげで、

俺はまた、バレーボールを好きになれた。

影山「おい、整列だ」

日向「た、立てない……」

『……俺も』

月島「膝アイシングしてたのに無理して走ったからでしょ、バカなの？」

なんて憎まれ口を叩かれながら、月島と山口に支えられて、整列へと向かう。

……日向は影山と西谷さんに腕を引かれながら、へっぴり腰になっている。

挨拶も終わり、軽くミーティングをする。

武田先生は誰よりも号泣していた。

烏養さんは、澤村さんや月島に声をかけている。

烏養「誰が何と言おうと、今日はお前がMVPだ！」

月島のブロックがなければ、どうなっていたかわからない。

100点の1点、たかが部活、それでも今日、さっき、月島はバレーボールにハマったのだ。

『俺も、月島のおかげで、バレーボールにハマったよ。』

ありがとう。というと、少し照れ臭そうにそっぽを向く月島。

烏養「Aも、成田も！月島がいない間よく支えてくれた！ありがとう！」

決勝が、終わった。

全国に、東京に、オレンジコートに、

“春高で、待ってるからな！”

行くぞ、

行くぞ、春高。