もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ24)

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東京で就職した後、俺は宣言通り全国各地に周り、仕事をこなしていった。

途中何度も諦めそうになったが、何とかとどまり、無事出世コースへと足を運んだ。

そして会社全体で取り組むことになったのが、

東京オリンピックの会場の建設

その中でも俺は上司に頼みに頼んでバレーボールが行われるであろう会場の建設チームに入った。

黒尾「おうおう、あんなに弱ったかった後輩が今や大出世かぁ。」

『そういう黒尾さんこそ大出世じゃないですか。』

バレーボール協会との会議の日、黒尾さんと会ったので軽く話す。

黒尾「ネットを下げるべく、頑張ってます。」

『ははは、それ、いいですね。』

俺らはバレーボールを支える側になった。

これからもアリーナなどの建設をする時には、黒尾さんとは切っても切れない関係になるのだろう。今のうちに媚を売っておこう。

黒尾「媚売ろうとか考えてるでしょ」

『あ、バレました？』