もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ22)

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試合を見ていて少しだけ寂しい気持ちになる。

ブラジルからパワーアップして帰ってきた日向は大活躍だった。

コートには日向も、影山の、短い期間だったけどかつての仲間の木兎さんも、戦いあった牛島さんも侑さんも、みんないる。

いいな、俺も、やりたい。

『バレーボール、やりたいな』

ボソッと呟くと隣にいた山口がすぐ答えた。

山口「頼んだらあの人たちはやってくれると思うよ」

谷地「確かに、でも手加減してくれなさそう……」

月島「怪我人相手に全力で来るよ、妖怪軍団は」

『妖怪軍団て！』

ハハハッ、とみんなで笑う。

影山のトスも、日向のスパイクも、何もかもが目に焼きつく。

コートの上も、照明も、観客席も、全部が輝いて見える。

アリーナの改修工事、俺も手伝ったんだよ。

俺も、バレーボールを繋いだよ。