もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ21)

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待ちに待ったMSBYブラックジャッカルvsシュヴァイデンアドラーズの試合が始まる。

少しだけ手伝った改修工事が終わったばかりのアリーナは、人で溢れていた。

『ねぇねぇ、月島！見覚えある人めっちゃいるんだけど！』

月島「そりゃそうでしょ、早く行くよ。」

『待って！おにぎり宮には絶対寄るって決めてるから！』

月島「絶対山口が後で買ってくるからいらないでしょ」

『だめだめ！！俺絶対すじこ食べるって去年から決めてたんだから！』

おにぎり宮の出店しているところへ向かうと、宮治がいた。

『っ！治さん、お久しぶりです！』

治「おぉ、Aくん。久しぶりやなぁ。なんや、烏野のブロッカーくんも一緒やったんか。」

月島「無理やり連れてこられました。」

治「Aくんって意外とそういうとこあるよなぁ」

笑いながらおにぎりを握ってくれる治さん。

春高で2回も戦った俺たちは、顔見知り以上友達未満だが、それなりに仲良くなっていた。

『侑さんの活躍、楽しみですね』

治「いやー？あいつは多分最初のサーブでミスるで。」

『そんな当たりそうな予言やめましょうよ……』

出来立てのおにぎりをもらい、お金を払う。

月島は早く座りたいそうなので、観客席まで移動することにした。

『後でまたくるんで、高校でバレーを辞めた同士ゆっくり話しましょう！』

治「せやな！侑の説得大変だった話の続き聞くか？」

『聞きます！』