もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ12)

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スパイク練習に入り、少し休憩しようと、鷲匠先生と穴原先生の隣に並ぶ。

穴原「Aくん、膝は大丈夫ですか？」

『はい、様子見つつ、少しずつスパイク練習にも混ざろうと思います。』

コートを見る。

セッターは伊達高の黄金川と白鳥沢中等部の由来。

鷲匠「おい、お前はどう思う。」

『……はい。黄金川くんはセッターとしてはまだ未熟ですが、トスも丁寧にパスしようと意識してますし、何より身長が高いので、新しい攻撃ができそうですね。』

『由来くんは、年上相手にもコミュニケーションをしっかり取っていて、自分の課題やスパイカーへの合わせ方など、ちゃんと理解していますね。』

鷲匠「そうだな。」

膝の調子を見て、スパイク練習に混ざる。

黄金川のトスは、丁寧に頑張ろうとしているが、まだ少し雑さは残っている。

なんて生意気に考えながらスパイクを打つ。

鷲匠「……ふむ。」

穴原「いいですね。Aくん。身長もまだまだ伸びてるらしいですし、レシーブ力もある。あとはブロックさえ鍛えれば伸びますね。」