もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】② (ページ11)

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話が終わり、体育館に行くと、少しざわついていた。

『月島ー、なんかあったの？』

月島「……僕はもう何もしらない。」

『？』

何があったのか、理解できずにいると、しばらくしてミーティングが始まった。

穴原先生と鷲匠先生が喋ろうとした瞬間、扉が開く。

日向「練習止めて、すみませんでした。」

え？

『日向！？何でここにっ、』

日向「烏野高校の高校1年！日向翔陽！164センチ！！ポジションボール拾いッ、よろしくお願いしぁすッッ！！！！」

どうやら日向はとんでもない馬鹿、いや、とんでもないバレー馬鹿だったらしい。

…

穴原「まずは、対人パス！」

なるべく実力差のあるもの同士で組め、と言われる。

俺は膝が万全じゃないし、上手い人と組んだ方がいいかな？

金田一「A、一緒に組もうぜ。俺レシーブ苦手なんだよ。」

『うん、いいよ。飛んでったボールとか、あんまり追っかけられないけどいい？』

金田一「大丈夫。膝になんかあったらすぐ言えよ。」

対人パスをしていると、とあることに気づく。

『……金田一くん、レシーブ自体のフォームは綺麗なんだけど、位置取りがちょっと違うのかも。』

流石は青城のレギュラーに1年生でありながらも選ばれる選手。普通に上手かった、しかし……

『これは慣れるしかないんだけど、相手のスパイクのフォームとかで大体どこに来るかが予想できるから。その直線上に待機する。少しのズレで腕の位置が変わるし、少しのズレでボールは全然違うところに飛んでいく。』

金田一「なるほど……流石、うめぇな。」

鷲匠「その通りだ。」

『！？』

後ろから急に話しかけられて驚く。

鷲匠先生がプラスで金田一に教えていく。

話を聞くと、わかりやすかった。普通に参考になる。

ふと、思い出してちらっと日向を見る。

『(本当に、ボール拾いやってる。)』