もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】 (ページ6)

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次の日の放課後、またもや半強制的に日向に引き摺られて体育館へ連れて行かれた。

どうやら他にも一年生の部員がいるらしく、少しだけ挨拶した。

山口「俺、山口忠！Aは5組だったよね？俺とツッキーは4組なんだ。」

『ツッキー？』

月島「山口うるさい。……月島蛍、よろしくするつもりはないんで。」

うわー、性格悪そうー

ごめんね、と申し訳なさそうに謝る山口。
山口は逆にいい人そうだな。谷地さんと同じ匂いを感じる。

月島みたいなタイプのやつって、煽りたくなるんだよな。人の努力と才能を履き違えてそう。

……

『月島くんはさ、なんでバレーボールやってるの？』

月島「……何が言いたいの？」

『いやいや、ただの疑問だよ。楽しくないならやらなければいいじゃん。』

月島「そういう君はどうなのさ？見学には来る癖に、入部する気はないんでしょ？？」

『俺はバレーボールは好きじゃないからね。だからもうやるつもりはないんだよ。』

そこまで行ってハッとする。

流石にデリカシーがなかったかもしれない。

幸いまだ人は少ないが、少なくとも日向は、

『ッ、ごめん、日向くん。そんなつもりはなかった。』

日向「……Aは、バレーボール嫌いなのか？」

……嫌いだよ。

バレーボールも、あいつも。

『……嫌いでは、ないよ。ただ、トラウマなだけ。だから、入部する気はないよ、ごめんね。』