もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】 (ページ21)

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「蛍、おかえり〜って、あら。あなたがAくん？」

『あ、はい。すみません、急に、お邪魔して。』

「いいのよ〜。蛍が忠くん以外に友達を連れてくるなんて初めてで。」

月島「母さん、余計なこと喋んないでくれる。」

「ごめんごめんwとりあえず布団だけ蛍の部屋に移動しておいたから、あとは自由に過ごして。」

『あ、ありがとうございます！』

月島「トイレと洗面所はそこだから。とりあえず着いてきて。」

『あ、は、はい。』

他の人の家にあがるのは久しぶりで少しドキドキしてしまう。

月島の部屋に入ると、男子高校生の部屋の割には綺麗に整頓がされていた。

壁には烏野のユニフォームが飾られていた。

『……黒に、オレンジなんだ。』

月島「あんまりジロジロ見ないでくれる？」

『ご、ごめん。』

月島「なんか、前に比べてしおらしくなってんじゃん。何、緊張してるの？w」

『あっ、う、うん。』

月島「……あ、そう。とりあえず僕は課題やるから。そこに小さいちゃぶ台も出して置いてるから、勝手に使って。」

『あ、ありがとう。』

いつのまにか練習着から普段着に着替えた月島は、いつもよりもかっこよく見えた。

イケメンってずるいな、なんて思いながら、俺も課題を始めた。