もう2度と、バレーボールはやらないと【HQ】 (ページ19)

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『っ、はっ、……けほっ、』

武田「Aくん！大丈夫ですか！？」

『ぅ、つき、しまくん、……ありがと、げほっ、』

月島「謝んないでくれる、ただ面倒ごとが嫌なだけだったから」

日向「A！さっきのが、聞いてた父ちゃん？」

『……うん、どうしよう、母さんが。父さん絶対マンションに行ってる！母さんが！！』

武田「落ち着いてください。今、お母様に連絡しますから。とりあえず、烏養さんが来るまで各自自主練で！Aくんは落ち着くまで座っててください。」

梟谷の時みたいに、迷惑はかけたくないと思ってたのに、何で、何でこうなるんだ。

『ご、めんなさい……ごめんな、さいっ、……』

何度も、何度も謝った。

練習を止めてごめんなさい

迷惑かけてごめんなさい

みんなが好きなバレーボールを、俺は嫌いでごめんなさい

菅原「っ、A、俺らはAと会ったばっかだから、何があったとかはわからない。でもな、俺らはAの味方だから、謝らないで。」

『……すがわら、さん……』

菅原「きっと、お母さんも大丈夫だべ！何かあったら警察に頼ればいいし！な？」

日向「そ、そうだよ！だから泣き止んで！！」

きっと、もっと早く頼ればよかったんだ。

お母さんにもうバレーボールはやりたくないと

梟谷のみんなに助けてほしいと

何で今まで気づかなかったんだろう……

『……助けて、助けてくださいッ……』