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そのあと俺は救急車で運ばれたらしく、目が覚めると病院だった。
母さんが泣きながら俺を抱きしめた。
ごめんね、ごめんねって何度も謝られた。
謝らないでほしい。
もうプロの選手ではない父さんの代わりに働いて、生計を立てる母さんに俺は感謝をしているから。
「子供をこんな風に合わせるやつとは、離婚するから。」
一緒に宮城に引っ越そうと言われて、俺は笑って頷いた。
もうバレーボールをやらないで済むのなら
もうかつてのチームメイトと会わなくていいのなら
迷惑をかけた俺はもう合わせる顔がないから
こうして俺は誰にも何も言わずに、母さんと2人で、宮城へ逃げたのだった。
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作者名:ましあ | 作成日時:2024年2月29日 19時