Anniversary 2 ページ18
｢あ、ありがとうございます…｣
俺、微積先生とあんまり話したことねぇんだけど…
ま、でも優しそうな人だし大丈夫か。
｢…あ、あれ食べたいです｣
俺は目に付いた店を指さす。
｢クレープ…？昼食にか？｣
｢甘いものじゃなくて、ご飯系のものを…何種類があれば皆で食べれるかなぁって｣
｢なるほどな。じゃあ行くか｣
俺たちは店へ行き、お会計をした。
｢…合計で2800円になります｣
うごっ!?意外とするな…。
ま、後で割り勘して請求するか。手持ち足りるか…？
と、俺が財布を漁っていると。
｢5000円からいいですか？｣
｢!?せ、先生!?｣
｢何を驚いてるんだ？｣
｢な、何って、だって、お金…｣
｢いいんだよ、これくらい。お前の気にすることじゃない｣
｢いや、でも…俺、一応生徒だし｣
｢んー…じゃあ｣
2人だけの秘密だ、と。
微積先生は俺の肩に手を置き、耳元で囁いた。
ず、ズルくないっすか、それ…。
ご飯を食べた後は、社先生の発案でお化け屋敷に行くことになった。
あの小学生みたいなノリ、確かに社先生お化け屋敷とか好きそうだもんな…
そしてそのお化け屋敷というのが、2人ペアになって回るタイプらしく。
｢へー、よく出来たお化け屋敷だなぁ｣
｢…で、ですね｣
何で社先生となんだよ…張本人じゃねぇか…ｯ!!!!
暗い通路を2人で進む。
周りには、血糊のついた手術台や椅子が散乱している。
ふと、右肩に何かが当たる感覚。
恐る恐る視線を動かすと、女の顔と目が合った。しかも、そいつは首から下が…なかった。
｢ひっ…!!｣
｢ほー、なかなかリアルじゃん｣
呑気だな、先生は…ｯ!!!!
対する俺は、声が喉に張り付いたような情けない声しか出ない。
｢あれ、もしかして大輝お化け屋敷怖い？｣
｢…お化け屋敷は怖がるように作られてるので、それは普通かと｣
｢何かいがーい｣
この先生、他人事だと思って…ｯ!!!!
すると突然、右手に温もりが伝わってきた。
｢ｯ!?!?｣
俺は驚いて社先生を見る。
ニカッと社先生は笑って言った。
｢手、繋いどけば安心出来るだろ？｣
｢…あ、ありがとう、ございます｣
いつもはヘラヘラしてる社先生だけど。
今は手に伝わってくる温もりが頼もしかった。
お化け屋敷の次は買い物をすることになった。
何か、こういう限定ショップとかワクワクするよな。
｢…あ、これ｣
俺は目に付いたネックレスを手に取る。
英先生に似合いそうだな。赤い石が金髪に生えそう。
｢何かいいものは見つかったかい？｣
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赤林檎(プロフ) - nowa-ruさん» あ、あああありがとうございます！更新とか遅いかも知れませんが、よろしくお願いします!!頑張ります!! (2018年4月26日 19時) (
レス) id: 31ca2c0948 (このIDを非表示/違反報告)
nowa-ru - めっちゃ面白かったです！応援してます！これからも頑張ってくださいね！ (2018年4月26日 18時) (レス) id: 3c667cfde4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年4月20日 18時
