39，伽羅坊のため ページ42
〜 鶴丸国永 side 〜
ｷﾝｯ
ｶﾝｯ
ｶﾝｯ
ｻﾞｼｭｯ
次々に湧いてくる時間差行軍を倒していく。
あいつを守るのは少々気に食わないが、伽羅坊のためだ。やるしかない。
燭『鶴さんはどうしてそんなに、主を毛嫌いするんだい？悪い人ではないと鶴さんも少しは感じているんじゃないか？』
少し前に光坊に聞かれた。
俺も、あいつの作る飯は美味いと思うし、手入れをしてくれるような奴だ。
前の主とも違うとわかってもいる。
でも、やはり心の何処かで拒否してしまっている。
それが引っかかって、信用する事ができずにいた。
山「鶴丸！薬研！」
薬「山姥切達！そっちはいいのか。」
燭「おそらく、主のあの光に惹かれて、ここに敵が集まってきている。僕達がいたところには、ほとんど敵は現れなくなったんだ。」
三「主を守るぞ。」
鶴「…あぁ。」
やはりここの敵は手強い。
市街戦だから戦いにくいし、力も強くて、なかなか倒れない。
こんな中をあんな体で出陣した伽羅坊は、さぞ苦しかっただろう。
薬「ゔっ、」
山「大丈夫か！薬研。」
薬「あぁ、まだまだぁ！」
三「うちの薬研は頼もしいなぁ。鶴丸も気を抜くでないぞ？」
鶴「わかっている。」
俺達も鍛錬を積んでいる。
そう簡単にやられるようなものではない。
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ｶﾝｯ ｶｷﾝｯ
三「これでどうだ？」
ｻﾞｼｭｯ
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ｻﾞｼｭｯ
山「ふっ……斬る！」
ｶｷﾝｯ ｻﾞｼｭｯ
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燭「どんなに防御しても無駄だよ！」
ｼｭｯ ｻﾞｼｭｯ
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ｼｭｯ
鶴「予想外だったか？がら空きだぜ！」
ｻﾞｼｭｯ
燭「よし、ひとまず敵は落ち着いてきたかな。」
薬「あぁ、そうだな。みんな傷は大丈夫か？」
三「あぁ、大丈夫だ。じじぃはまだまだ動けるぞ。」
山「無理をするな三日月。みんな傷を負っている。主の再生が終わり次第すぐに帰還ほうがいい。」
鶴「そうだな、…まだかかるのか。」
燭「うん、桜の花弁はちらちら舞っているけど、まだもう少しかかりそうだね。」
鶴「そうか…。」
薬「終わるまでは警戒を忘れるなよ？いつどこで湧くかわからないからな。」
山「…鶴丸。」
鶴「なんだい？」
山「ちゃんと、守るんだぞ。お前が認めていなくても、あいつは俺達の主だ。」
鶴「…わかってるって。」
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (
レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかり | 作成日時：2023年4月16日 9時
