元刀剣女士が審神者になる【刀剣乱舞】 (ページ21)

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18，辛い日々の始まりページ21

鶴丸は遠征から帰ってきてすぐ、私のいる部屋に押しかけてきた。

鶴「お前、変えるって言ってたじゃないか！」

「私は変えたよ！でも、なんでかもとの表に戻ってて。」

鶴「今まで変えても戻されることはなかった。もしかして、怖気づいて変えるのやめたのか。」

「違うって！変えたんだって、なのに…。」

鶴「…お前がなんと言おうと、伽羅坊は戻ってこねぇよ。お前のせいで伽羅坊は折れたんだ。」

「ねぇ、違うの、ちゃんと変えたの。信じてよ……。」

鶴「…お前最近、近侍多かったよな。主側に寝返ったんじゃないか？確かに、お前だけ手入れされて、出陣もそんなになくてよ。俺達を裏切ったんだろ。」

「そんなわけない！私はみんなのこと大事に思ってる。」

鶴「口ではなんとでも言える。実際伽羅坊は折れたんだ。これが何よりも証拠だろ。」

「ねぇ、鶴丸、」

鶴「俺の名を軽々しく呼ぶな。この、裏切り者！」

鶴丸はそう叫び、部屋を出ていった。

そして、それと入れ替わるように、主が入ってきた。

主「仲間に嫌われる気持ちはどうだ？A。」

「…主、どうして、どうして私だけ元に戻したんですか！いつも見て見ぬふりしてるでしょう！」

主「他の奴らは別にいい。折れたって俺には何も被害はないからな。でも、お前だけは駄目なんだよ。」

「どうして、私もみんなと同じ刀剣です。」

主「お前は、政府からの依頼で、研究対象として、ここに来た。それはわかっているだろう。」

「…はい。」

主「お前になにか危害でもあれば、政府は黙っていない。ここの本丸に乗り込んで来るかもしれないな。そうなったら俺は困る。」

「それだけの理由で？主が悪いんでしょう？みんなを傷つけるから。」

主「…なんだ、お前。なに、生意気な口聞いてるんだよ。」

「私は、本当の事をいっ……。」

そこまで言ったところで、私は主に押し倒された。

そして……口を塞がれた。

主「…その、生意気な口、言えないようにしてやる。」

「…や、やめて、おねがい。うっ…」

ただ、ただ、気持ち悪い。

でも、やめてくれない。

主「はぁ、はぁ、あぁそうだ。いいことを思いついた。」

「…え、…？」

主「お前、みんなを助けたいんだろ？」

「はい、…。」

主「ならよ、俺にお前の体をくれよ。それなら、暴力くらいはやめてやってもいいぞ。」

体、…？それって、………。

…でも、それで、みんなを少しでも助けられるなら。

私は、いくらでも、………。