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14,押し入れの中には ページ17

まんばちゃんと別れて、審神者部屋に入った。


襖を開けた瞬間の、黒い空気。まだかすかに感じる、前の主の霊力。

ここで、寝るのか。


「しょうがない、よね。明日は沢山霊力使うし、ちゃんと休まないと。」

部屋に入り、届いていた仕事用具を整理する。



ゆくゆくは、出陣命令が来るんだろうな。

でも、まだ全然行かせられるような状態じゃない。

私の出陣も、考えておいたほうがいいよね。

「ところで、ほんとに、こんのすけはどこにいるんだ?」

こんなに会わないことある?結構本丸も回ったけど。


そんなとき、どこかから物音がした。


カタカタコトコト

「え、なに。」

周りを見渡すと、小さな押し入れの襖が、かたかたと動いているのを見つけた。

…もしかして、あそこに?

襖の取っ手に触れようとすると、バチッと電気が走った。

これ、結界だ。前の主の。

「結界を解かないと。」

私は襖に手をかけ、霊力を込めた。

すると、結界が目に見えるようになったかと思えば、どんどんヒビがはいっていく。



パリーン



よし、割れた。

「こんのすけ!」

押し入れを開けると、そこにはすすのようなもので、黒く汚れたこんのすけと、
それと同時に、前の主の霊力の塊のようなものが襲ってきた。


「うっ、…あ、こんのすけ!大丈夫?」

すぐに抱き抱えた。

こ「A様!ありがとうございます!助けていただいて。」

「いやいや、こちらこそ、遅くなってごめん。」

こ「いや、本当にありがとうございます。あの霊力に包まれるのはもう懲り懲りです。」

「そうだよね、嫌だよねあの霊力。」

こ「…A様、前の主のこと知っているんですか?」

「あー、うん。前、あの人の近くにいる事があって。その時に霊力を感じて。」

そっか、こんのすけも忘れちゃってるんだ。

こ「なるほど。でも、もうA様が来てくださいましたし、この本丸も安泰ですね!」

「んー、まだそれは早いかなー(笑)でも、いつかはみんなが幸せな本丸に戻せるように頑張るよ。」

こ「頑張ってください!私は私でお仕事の手伝いを頑張りますので。」

そう言って、元気な姿を見せるこんのすけに少し違和感を持った。

「…こんのすけは、しばらく休んだら?前の主の時も、色々振り回されてたんでしょ?とりあえず体を洗って、しばらくゆっくりしてなさい。」

こ「…いいんですか?休んでも。」

「うん、無理に元気なフリしないでいいよ。ほら、お風呂行こ。」

こ「…はい!」

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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時

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