46,不思議な夢と主 ページ49
〜 山姥切国広 side 〜
少々時間は遡り、Aが眠りもうすぐで3日が経とうとした夜、俺は不思議な夢を見た。
?「まんばちゃん!大丈夫?」
?「おつかれ様。まんばちゃん。」
?「…ぶじで、よかった……。」
顔も声もAなのに、見た目が違う。
髪は白くて、瞳は緑色。
最後に俺を庇って、夢が終わる。
あの時の表情は、Aそのものだ。
この人は一体………。
山「…はっ、…夢。」
少し早く起きてしまった。
主の様子でも見に行くか。
襖を開けると、三日月が主のすぐそばに座っていた。
山「三日月、お前いつの間に。」
三「おぉ、山姥切。いつもより早く起きてしまってな、様子を見に来た。そろそろ起きる頃だろう?」
山「そうだな。隣いいか。」
三「あぁ。ちなみに、もう一人おるぞ。」
山「え?」
スッ
鶴「戻ったぞ。おぉ、山姥切。お前も様子見に来たのか?」
山「鶴丸もか。」
鶴「あぁ、ちょっと変な夢見ちまってな。なぁ三日月。」
山「変な夢?…もしかして、髪が白い主の夢か。」
鶴「おぉ、驚いたな。山姥切も見たのか。」
あの夢をこの二人も見たのか。
そんな偶然があるのか?
山「…その人は、夢の中で俺を庇った。」
三「それは本当か。となると、俺達が見た最後と合わさるな。」
鶴「だな。俺達の夢の最後も、戦場で山姥切を庇って終わっていた。」
山「…一体、どういうことだ。」
あの人と主には、なにか関係があるのか?
三「……ずっと気になっていた事があるのだが、聞いてもいいか?」
三日月が真剣な顔で話しだした。
三「俺達、前、主に会ってはないか?」
山「!…な、なんでそう思うんだ。」
三「最初会ったときから、なんとなく見覚えがあってな。確かな確信は無かったが、今回の夢で少し腑に落ちた。会ったことがあるかもしれないと。」
鶴「…奇遇だな三日月。俺も実は少し思っていた。初めて会うはずなのに、どうしてこんなに心が拒否しているのかと。」
三「山姥切は、何か思うことはなかったか?」
山「……霊力。初めて会ったとき、感じたことがあるような気がした。」
鶴「そうか。もしかしたら、他にもそう感じている奴らがいるかもしれないな。」
三「そうだな。またそれぞれ聞いてみてくれ。」
山「あぁ。」
…この胸騒ぎは、何なのだろうか。
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片瀬(プロフ) - 更新楽しみにしてます☺️ (2023年4月16日 22時) (レス) @page3 id: fce4ac1cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2023年4月16日 9時