元刀剣女士が審神者になる【刀剣乱舞】 (ページ28)

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25，本業ページ28

粟田口兄弟も揃って数日後、政府からそろそろ出陣の仕事をしてくれと要望があった。

正直私は、手入れもまだ追いついてないし、まだ行かせるべきじゃないと思っているんだけど、どうしたものか。

山「主、出陣の件、どうするか決まったか？」

「うーん、まだ。もし1回でも行かせたら、今度は立て続けに依頼が来てもおかしくないからさ。」

山「まだ、手入れできてない者も結構居るからな。」

「そこはほんとにごめん。」

山「いや、攻めてるわけではない。手入れ自体何時間もかかるのが普通なのだから。それを連日仕事もしながらやってくれている主には感謝している。」

「そう？でも、ほんとに重症が多すぎて、時間がいくらあっても足りなそうだよ……。」

せめて、外に出てきてくれる人だけでも手入れし終わってから、出陣については考えたかったけど、これが本丸の本業だ。
そうもいかないか。

……あ、そうだ。

いいこと思いついた。

「ねえ、山姥切。今手入れが終わってるのって、11人だっけ？」

山「あぁ、そうだな。それがどうした？」

「いや、これで私が行けば２部隊出来て、ローテーション出来るなぁと思って。」

山「……はぁ！？」

「うぉ、びっくりした。急に大きな声出さないでよ。」

山「いや、何言ってるんだお前。審神者が戦うとか、聞いたことない。てか、危ないだろ！」

「えー、でも一応私戦えるんだけど。政府からも許しもらってるし。」

山「はぁ！？一体どういう事なんだよ。わけがわからない。なぜ政府は許してるんだ…。」

「いや、まぁね？極力出陣はするなとは言われてるけど、だからこそ、もしかしたら、私が出陣するから、そんなに大量に依頼しないでほしい、って言えるかもと思って。」

山「それはつまり、お前が囮になるってことか。」

「囮というか、交換条件？」

山「どっちも同じだろ。でも、だからといって、主を危険に晒すわけには…。」

「んー、じゃあさ、手合わせしようよ。それで、行かせてもいいって思ってくれたら、私も出陣させて？」