出陣 ページ45
鶴丸が頬擦りをすると真似をして鶴丸へ頬擦りをする
『くにながもすりすりー』
『ははっ今日は何をしてきたんだい？』
『あのねぇ！ねーたんとぺぺんとーたべた！』
『ぺぺんとー？君がそんな笑顔なら美味しかったんだろうが…なんだろう？』
『ぺぺんとーあまいの！！おほしさまおちてきたって！！』
その様子はまるで父親のようで
見たものはクスリと笑みを溢す
「いいね？知らない人には付いていかないこと」
「うん！！くにながとおててつなぐ！！」
「よし、それから金平糖は食べ過ぎないように」
「ぺぺんとー！？のさだありあとー！！」
(ぺぺんとーは金平糖のことか…)
そして歌仙兼定のその様は母親のようだとも
見たものは微笑んだ
「じゃいってくる」
これから鶴丸国永とAは現世へ向かう
歌仙お手製のリュックを背負っているのだが一体何が入っているのか不明なパンパンなリュックが気になるところ
きっと手放せないお気に入りでも入っているのだろう
元気な彼女を見るのはきっと最期だろうと玄関に皆、大集合した
「A気を付けるんだぞ？鶴、お前もな」
「あぁ」
「じぃはおるすばん？」
「…あぁ、ちと野暮用があってなぁ。一緒にはいけんのだ」
「やぼよー？」
「お嬢が帰ってくるまでには終わってるぜ？」
「やえんもおるすばん…」
「あぁわりぃな。鶴丸の旦那だけじゃ不満かい？」
「うんうん」
少し不貞腐れている様だった、と薬研藤四郎は言う
きっともっと楽しいものだと思ったのだろう
鶴丸国永と自分と皆でピクニックいくとか、そんなことを思っていたに違いない
「それは可哀想なことをしてしまったね」
鶴丸の手に引かれて歩いていく姿が焼き付いている
「全て終わったら叶えてあげようか」
「そうだな…」
あの垂れてしまった眉とへの字に曲がった口が忘れられない
「来たぞ。奴等が」
残念だ、と無言で訴えてくるのだから申し訳ないと
「これより本丸は戦場と化する心してかかれよ。誰一振りとて、欠けることは許さぬ」
出来ることなら普通に帰りを待つことが出来たならと思う
だがしかし、時は一変の歪みも許さない
「いざ、出陣だ」
正そうとする
刺客は既に放たれていた
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夢ぽてと(プロフ) - 清藤〇さん» コメントありがとうございます！亀更新ですが、頑張ります！ (2019年11月3日 15時) (
レス) id: dc72360ccd (このIDを非表示/違反報告)
清藤〇(プロフ) - 定期的に読み返すほど好きな作品です...久しぶりに更新されていて歓喜でした。体調にお気をつけてこれからも更新待ってます！ (2019年10月31日 22時) (レス) id: 71409fbe97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢ぽてと | 作成日時：2018年11月8日 15時
