WESTがーる2 (ページ13)

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もっとはやく、ページ13

sideA

なんか、さっきからずっと、

あんな感じの手紙しかない、

でも、これが来るのは私のせいや、私が力不足やから

｢…なんで止まらへんねん…｣

涙は泣きたくなくても出てきて、ほんとにいやや

調子のんな、

いつもお前を見張ってる

笑顔キモイ、死ね、

いちいちウザイ

私、こういうのは慣れてるはずやったんやけどな…

それでも涙は止まらんし、

今日はメンバーには会えへんな

さっきの撮影はのんちゃんだけやったからなんとなったけど、

今はバレへんようにずっとここにいよ

でも、そんなのはやっぱりあの人には通用せえへんかった

side智洋

やっぱり心配や、

やっぱり来てもうたAの楽屋の前

そしたら、

楽屋の中からAの泣く声が聞こえた

俺はノックもせんでドアを開けた

ガチャ

智洋『A？』

中に入ったら涙まみれのAがおった

｢わ、、とも、｣

智洋『どうしたん？そんな泣いて』

｢今日体調悪くてさ、｣

智洋『それ。嘘やろ？』

絶対うそや、Aは嘘つく時俺があげたブレスレット触る癖があるんや

そしたら、Aがササッてなんか隠した

智洋『今なんか隠したやろ』

｢いや、その、ファンレターに応援してるよとか沢山書いてあったから嬉しくて感動してもうて｣

確にファンレターらしきやつは沢山置いてあるけどやっぱりまたブレスレット触った

それに、全然表情が嬉しそうやない

智洋『じゃあ、その手に持ってるやつ見せてや』

｢…え、これは、｣

智洋『ええから』

｢…ムリやもん｣

智洋『こんなマネしたないけど』

俺は無理やりAからそれを奪った

｢あ、、、｣

智洋『なんやこれ、ファンレター？』

俺が中を見ようとすると

｢だめ、｣

きっとこれやな原因

中を見ると

智洋『は？、なんやこれ、』

中は酷すぎる内容やった

｢…｣