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「風磨ありがとう、じゃあね」
Aがこっちに向かって歩いてくる。
俺は咄嗟にもの陰に隠れた。
「望…？」
望「あ、」
少し遅かったのか、真っ赤に目を腫らしたAと目が合う。
そんな痛々しい姿になりながらも頼ってくれないAと自分の情けなさにも苛立ちを覚えつつ、グッと堪えた。
頭の中ではさっき淳太に怒られたことをきちんと思い出していたから。
望「なんか、2人で話すの久しぶりやな」
「そうだね」
気まずそうなA
そういう時、Aはよく髪を耳にかける癖がある。
よく目で追うようになってから気づいたんやけど。今もその癖が出ていた。
望「ごめん。痣つけたことも、しげと喧嘩して雰囲気悪くしたことも、ごめんなさい」
「望…
私こそごめんね。手振り払ったりして。」
望「ん。結構傷ついたんやで」
「うん。本当にごめんね」
望「ええよ。俺Aと仲直りしたい」
「私も」
Aに片手を差し出す。
こんな仲直りの仕方少し照れくさくて、きっと少しだけ口をキュッと尖らせているであろう俺の顔を見て、Aは少し笑いながら手を握ってくれた。
Aと「また明日」と別れて1人になり、俺はあの人に電話を掛ける。
『どうしたん？』
またまた久しぶりに会話を交わしたその人は、俺からの電話に少し驚いた声をしていた。
望「急にごめんな、しげ」
しげ『別にええで』
望「今、Aに謝って仲直りしてきた。んで、しげに伝えたいことある」
しげ『ん』
しげはきっと、俺がいまから言うこと分かっとるんやろうな。
望「俺、Aのことが好きや」
しげ『奇遇やなぁ、俺もやねん』
望「今まで自分の気持ちからも、あいつのこと好きなしげからも逃げてきたけど、俺ちゃんと向き合うから」
しげ『そやね。今ののんちゃんカッコええわ。まぁ、譲る気はさらさらないけどなぁ』
望「しげらしいわ」
しげは終始落ち着いて話していた。
いつも通りのしげに、俺は安堵しとった。やって、怖かったから。
ほかのメンバーも、しげもAのことが好きだって、気づいてはいたけど、実際口に出す人はおらんくて、それが暗黙のルールみたいになっとった。
それを破れば何かが壊れる気がしてずっと逃げとった。
でももう逃げへん。
好きすぎて仕方ない自分の気持ちも、ほかのメンバーの気持ちからも。
これ以上、好きな女の子傷つけたくないから。
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神山のん(プロフ) - セイアさん» リクエストにこたえていただきありがとうございました！最高でした！これからも無理だけはせず頑張ってください！ (2019年4月8日 0時) (
レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - ぎゅんさん» いつもありがとうございます。移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - さっつんさん» リクエストありがとうございました。神ちゃんのリクエストがあったので、そちらと併せて書かせていただきました。これからも頑張ります。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - はまみさん» リクエストありがとうございました。物語の設定上、可愛めの嫉妬になってしまいました泣すみません… (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
セイア(プロフ) - 神山のんさん» リクエストありがとうございました。期待に応えられているかは分かりませんが…。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 21時) (レス) id: dbc3e4a0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイア | 作成日時：2019年2月19日 3時
